かじ − 梶


萌黄と濃萌黄のかさね色


繊細で可憐な「はぎ」のお菓子。
けしの実が奥ゆかしくあしらわれたようかんで
栗あんをくるんでいます。

ようかんの萌黄色と
萩の葉をかたどった濃萌黄
そのふた色のかさなりが
梶をあらわす、かさねの色目です。

梶といわれても、さほど思い浮かばず
漆器に描かれていたのが、たしか梶の葉だったか。
柏の葉に似ていたのだったかと
うろ覚えの知識が、浮かんでは消える程度です。

梶と柏が共通していたのは
古くは、その葉を
食べものを盛る器がわりにしたことくらい。

ほとんど知らなかった梶の葉。
紙の原料であるとともに
その葉に詩歌を書いて
星の神への捧げものにしたという
風雅な習わしがありました。



【梶】
 
梶の葉色をあらわす、萌黄と濃萌黄によるかさねの色
目です。前回紹介した「初紅葉」は、萌黄と淡萌黄によ
るかさねの色目でした。2色のうち1色を変えるだけで、
あらわす植物さえ変わってきます。どちらも、秋に身に
つける色あい。ちなみに、淡萌黄と濃萌黄によるかさ
ねの色目は「蓬(よもぎ)」。夏に着用される配色です。





TopBlogMailLink
Copyright (C) 2009 Miki Otani. All Rights Reserved.