きつるばみ − 黄橡


どんぐりで染めた、赤みがかった黄色


花の好みがあれば
庭の好みもあります。

長野県の松本に
私財を投じて松本民芸館を建てた丸山太郎さんは
自宅を改装する際に
自然のままの楢や樫の木を
植えたといいます。

そういえば、仙台でも
自然のままの庭を見た覚えがあります。

東北大学の総長を務められた加藤陸奥雄先生のご自宅。
先生が亡くなられた後のことですが
蒐集されていた郷土玩具のことについて
ご家族にお話をうかがいに訪ねました。

その際に、窓から見える庭が
住宅地とは思えぬ光景で
しばらく眺めていた思い出があります。

あの庭に、楢や樫の木があったのか
覚えていないのですが
まるい楢のどんぐりや、長い樫のどんぐりが
見つけられそうな庭でした。



【黄橡】
 
「つるばみ」とは橡(くぬぎ)のこと。その実は、直
径数センチと、どんぐりの中でも大きなもの。橡の実
で染めたくすんだ赤みの黄色が、黄橡です。奈良時代
に位階によって定められた衣服の色では、第七位に
あたります。色あせしにくく、僧衣にも使われました。
このお菓子「蔦もみじ」でいえば、豆の色になります。





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