からちゃ − 唐茶


中国茶のような黄みの茶色


岩茶を味わったことがあります。
中国の福建省北部にある武夷山という地域の
岩山で育ったお茶の木から摘みとった茶葉で
つくられたものです。

その武夷茶は、明の時代から
皇帝への献上品だったとか。
烏龍茶の製法のもとになったお茶でもあります。

小さな中国茶器でいただいた岩茶は
一煎、二煎、三煎と、そのつど異なる香り。
繰り返し、繰り返しお湯を入れても
お茶の色がちゃんとあり
いったい何煎まで
色が出続けるのだろうと思ったほどです。

このお菓子に、ぽつんぽつんぽつんと
3滴落とされた色あいが
その岩茶の色に似ているのです。

お菓子は中国にちなんだものではなく「栄松」。
日本で古来から尊ばれている不老長寿の象徴で
新年に好まれる意匠です。

霜月に見つけた松のお菓子。
今年はクリスマスより先に
お正月に出会えた気分です。



【唐茶】
黄みがかった茶色。「唐茶」と表す場合と、「枯茶」
と表す場合があります。読み方はどちらも“からちゃ”。
戦国時代から身につけられていたと考えられる色あい
です。唐は中国を表す言葉。この色は、中国から伝わ
ったお茶にちなんだ色なのでは、と考えられています。





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