わかしょうぶ − 若菖蒲


淡紅に若さを見るかさね色


暑い日にいただきたくなるのは
こんなお菓子、「水中花」です。
水というより氷にとじこめたかのような
色づいた二つの餡。
淡紅と、緑にちかい青、この組み合わせが
かさねの色目の若菖蒲になります。

ひと色であらわす菖蒲色は、青みがかった紫の花の色。
ふた色のかさねの色目になると
緑がかった色で葉をあらわすことが多くなります。

菖蒲といえば端午の節句。
それに先駆けた四月から夏にかけてが
菖蒲にちなんだ色目の時季になります。
夏になるにしたがい
紅をさすことが多くなるのも趣深いところ。

色を一つひとつ知るのも楽しみですが
お菓子の銘から広がっていくことも多いもの。
水中花もあれば、酒中花もあって
冷えたシャンパンに浮かべたバラを思いました。
ですが、やはり和でいくなら
冷酒に菊の花か桃の花でしょう。



【若菖蒲】
 
菖蒲の若葉をあらわした淡紅と、緑みの青、ふた色に
よるかさねの色目です。それとは別に、青と淡青とす
る説もあります。菖蒲にちなんだ色目は数々あり、四・
五月頃の「菖蒲」、五月頃の「破菖蒲」や「菖蒲重」、
夏の「若菖蒲」「根菖蒲」と、色あいを変えていきます。





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