にゅうはくしょく、みずいろ − 乳白色、水色


かすかな黄みの白、清らかな水の色


庭づくりを極めると
石にいきつくらしい。
たしか、父から聞いた気がします。

もしかしたら、禅の美を極めたものとされる
龍安寺の石庭と結びつけて
父が言ったことだったかもしれませんが。

華やいだ花でも
造形的な池でもなく
あるがままの石こそ味わい深い気がして
妙に納得した覚えがあります。

和菓子にも花あり、籠あり、団扇あり。
かたどったものはさまざまありますが
「小石」を見つけたのは、初めてでした。

上から見ると、白っぽい小石そのものなのですが
少し視線を下げると
浅瀬にひたひたと浸かっているような水色も。

情景が広がるお菓子は
和三盆と切りごまで仕上げられたもの。

なんとも趣のある姿のため、口に運べず
しばらく置いて観賞することに。
今日は主菓子だけで我慢です。



【白、水色】
 
乳のように、わずかに黄みを帯びた白色。白に完
全な白はなく、わずかに黄みや青みをふくんでい
ます。それが黄みに傾くと、乳白色や薄香色に。
青みに傾くと、瓶覗(かめのぞき)になります。水
色は、その名の通り、水のような色を表す淡く澄
んだ緑みの青。瓶覗より、すこし濃いめの色です。





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