きはだいろ − 黄檗色


黄檗の樹皮で染めた明るい黄色


ひとつひとつ姿形の異なる
「かもめ」のお干菓子です。
くちばしに見つけた黄色が、黄檗色。

この色、沖縄の城間びんがた工房で見せていただいた
目の覚めるような黄色に似ている気がします。

ただ、このかもめから浮かんでくるのは、港の朝焼け。
かつて見た
しらじらと夜が明けていくときの光景です。

さんま船が帰港し、大きな網で陸揚げするとき
網から地面にこぼれ落ちてしまうさんまが、
けっこうあります。

それを空から狙うのが、うみねこ。
陸から狙う、ねこもいます。

うみねこやねこを追い払うこともなく
悠々と自分たちの仕事を進める漁師。
ひとも動物も、ともに生きている。
そう感じる光景でした。

先日、気仙沼に行ったとき
うみねこの数が減っている気が……。
漁船が一艘、二艘と増えていくことを願っています。



【黄檗色】
 
ミカン科の高木「黄檗」の内皮で染めた、鮮やかな黄
色。いまでも草木染めで、よく用いられる染料です。
防虫効果があり、写経用の紙を染めるのにも使われて
いました。正倉院に伝わる黄紙や黄染紙も、黄檗で染
められたと考えられています。薬効もあり、漢方では
整腸剤「黄檗(おうばく)」として知られています。





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