『ゆるり民藝 東北に暮らして』
宮城県の地元紙、河北新報の朝刊で連載している
「ゆるり民藝 東北に暮らして」が冊子になりました。
2014年1月から12月までの内容に
仙台駄菓子など新たな内容も加わっています。
民藝とは、どういうもの?
民藝をとりいれた暮らしとは?
はじめてふれる方にとっては、考え方や価値観を知る機会に。
長年親しまれてきた方にとっては、新たな視点に気がつく機会に。
心がおだやかになる、背筋がすっとのびる
民藝のものたちと暮らす喜びが、ここにあります。
[扉]
仙台の柳生和紙(楮100%)に活版印刷した短冊を、手貼りしています。
短冊の下には、民藝の祖である柳宗悦と柳生和紙の関わりについても紹介。
柳生和紙は約400年前、伊達政宗が紙すきを奨励したのがはじまりとされています。
こんにゃく粉を溶いた液を塗った強製紙は、民藝という言葉を生み出した柳宗悦が著した
『手仕事の日本』初版本(昭和23年刊)の表紙にも使われました。
現在、佐藤平治さん(90歳)、ふみゑさん(87歳)ご夫妻が
原料のトロロアオイを育て、手すきを続けています。
民藝と縁のある柳生和紙。
ふかふかとした風合いや手ざわり、
印圧やインクののせ方にもこだわった活版印刷に、ふれていただく機会にもなればと願っています。
[目次と内容]
- 1月 大人のままごと
漆の小さな器たちと
- 2月 立春大吉の手紙
贈る心 和紙にのせて
- 3月 南部鉄瓶のある朝
白湯の味 心をまるく
- 4月 曲げわっぱのおべんとう
秋田杉 百年のごちそう
- 5月 お菓子の木型
伝統映すひとかけら
- 6月 山ぶどうの籠
樹液のしたたる梅雨が旬
- ゆるりいっぷく
仙台駄菓子をおともに
- 7月 土鍋で夏野菜
地の味わいを生かす
- 8月 子どものお茶時間
手仕事の器に心通う
- 9月 価値あるお古
心地よさ増す藍染め
- 10月 仙台芸妓と三春人形
作為なき舞い姿 心打つ
- 11月 愛着のホームスパン
仕立て直して息長く
- 12月 庄内のしめ縄
豊穣を願う祈りの形
※写真・文 大谷美紀
ともに暮らしてみて、はじめてわかる
民藝のものたちとの日々の喜び。
なにげない喜びから
東北の風土と、もの静かで真摯な人たちの生き方も
感じていただければ幸せです。
『ゆるり民藝 東北に暮らして』
800円(税別)
A5/36ページ 柳生和紙の短冊付き(活版印刷)
著者 大谷美紀
発行 光原社 仙台店
※完売いたしました。ありがとうございます。
■お問い合わせ先
光原社 仙台店
仙台市青葉区一番町1-4-10
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