うめねず − 梅鼠


紅梅がかった灰みの色


朝からずっと雪が降り続いています。
たいてい仙台では、昼過ぎると
積もった雪も消えることが多いのですが
今日は一日、街は白く覆われたまま。

こんなときは、のんびり、こたつでみかん。
家にこもるに限ります。
そんなくつろいだ気分にさせる「冬ごもり」です。

冬ごもりといえば、十二月の季語で
その時期に、この銘のお菓子も出まわります。
年末まで暖かかったので、気候にあわせたのか
この時季に見つけました。
二層になっている下の色が、梅鼠になります。

年があらたまって
しゃきんとしたお菓子が続いたので
なおのこと、気取りのない渋い色みに
目がとまったのかもしれません。

もし祖母がいたら
このような雰囲気だったのではと思わせる
どことなくほっとするお菓子です。



【梅鼠】
 
紫みの赤をふくんだ灰色。梅鼠にはかなり濃淡の幅
があり、赤みのある灰色を梅鼠と言うこともあるとか。
江戸時代に生まれた色、「四十八茶百鼠」のひとつ
です。梅鼠に似た色名に梅染もありますが、それは
梅の幹で染めた赤茶色で、異なる色みになります。





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