やなぎのかさね − 柳のかさね
猫柳の、新芽の白と葉の緑
こんこんと眠っていたくなる日。
このところの気温差でしょうか。
昼さがりに、ことんと眠りに落ちてしまいました。
春眠というには早すぎて
冬眠というには遅すぎる
移ろう季節のあい間。
草木も芽を出そうか出すまいかという時季に
「雪間草」というお菓子を見つけました。
野の雪からのぞく淡い緑を表したものです。
この白と緑のかさなりが
かさねの色目の柳になります。
猫柳は2月の季語。
昨年、猫柳色を紹介したのが
季節より少し遅れた4月でした。
早いなと感じている、時の流れ。
年齢を重ねるほど
その早さを増すといいます。
その早さに足をとられなければいいけれど
と思うこのごろです。
【柳のかさね】
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白と淡青のかさね。猫柳の白毛と葉を表したものです。
青といっても、かつては緑色のことでした。ひと色の柳 色もありますが、柳にちなんだかさねの色目は数多くあ ります。淡青・淡青は柳重(やなぎがさね)、青・淡青 は花柳(はなやなぎ)、淡黄・青は黄柳(きやなぎ)な ど。いずれも、冬から春にかけて身につけられた色です。 |