ゆきのした − 雪の下


雪の下の紅梅を表すかさね色


仙台でも、ぽつぽつと
紅梅のつぼみが見られるようになりました。

今朝は、また雪。
積もりはしませんでしたが
かなりの冷え込み。

水戸の偕楽園では
雪のふりかかった紅梅が見られたとか。
ちょうど今ごろの光景を表している配色が
「雪の下」です。

その色は、「お花の女びな」さまがまとっている
白と紅梅色をかさねた配色。

ちなみに、「お花の男びな」さまは
白と淡青(現代の呼び方でいえば淡い緑)による
「柳」のかさねの色目です。

毎年おひなさまをかたどったお菓子を
紹介していますが
そのお店ごとに、趣が異なります。

お菓子でできた
おひなさまに、ぼんぼり、菱餅、ひなあられなどを
ひな段に並べて、いくつも見比べられたら
どんなに楽しいでしょう。
いつか眺めてみたいものです。



【雪の下】
 
「雪の下紅梅」ともいう、白と紅梅をかさねた配色。
白と紅をかさねた配色とする説もあります。冬から
春にかけて用いられた色あい。平安時代からあった
配色なのかさだかではありませんが、室町時代の
『御伽草子(おとぎぞうし)』に文の色として登場
するため、その当時からあったと考えられています。





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