からちゃ − 唐茶
中国茶のような深みの茶色
唐茶というと
聞きなれないでしょうが
中国茶のこと。
烏龍茶の色を思い浮かべると
わかりやすいかもしれません。
その深みのある茶色であらわした「木枯し」です。
霜月に薄柿色として紹介したのも
「木枯し」という名のお菓子でした。
おなじ銘のお菓子も、多くあります。
それらの色みを見比べるだけでも
移ろう景色を見ている気分になることでしょう。
暮れゆく年とともに、しだいに深まりゆく色。
それとおなじように
一年の日々を重ねてきた自分。
わずかでも深まっていればいいけれどと
願いにも似た思いでいます。
【唐茶】
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黒みがかった濃い茶色。中国から伝わったお茶にちな
んだ色とされています。この色名は、桃山時代以降の ものだそう。似た色名に「枯茶(かれちゃ)」がありま すが、淡く濁った茶とする説、黄みの茶とする説など あり、唐茶とは異なる色と考えられます。 |