みどりいろ − 緑色


草木のみずみずしい葉の色


笹の葉にくるまれたお菓子を
見かけることはよくありますが
こちらは笹の葉をかたどったお菓子「笹衣」です。

このお菓子にすい寄せられたのは
たぶん、すーっと幾筋も引かれた葉脈のせい。

笹の葉を手にしたときは決まって
葉脈にそって切りこみを入れ
交差させて笹舟を作っていました。

それが、数年前に笹の葉を手にしたとき
すっかり作り方を忘れてしまっていることに
気づきました。

葉っぱに触れることより
キーボードに触れることのほうが多い、この頃。
あたり前にできていたことが
あれこれ抜け落ちていることが
少なくありません。

緑児(みどりご)のような感性でいるには
みずみずしい緑に触れることが
大事な気がします。



【緑色】
 
青葉のような色。青と黄の中間にあたります。平安初
期の年中行事を記した『延喜式』にも、深緑、中緑、青
緑など、緑の色名が出てきます。ですが、一色で染め
たのではなく、藍と黄系統の色を混ぜた色でした。「緑」
の語源は、みずみずしい新芽や、緑の羽色をしたか
わせみの古名「そにどり」に由来するとも言われます。





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