うすふじ − 薄藤
江戸にはじまる淡い藤色
皐月、水無月と
紫の花が続きます。
お菓子は「紫陽花」と「葉」をあわせてみました。
紫陽花を模したお菓子は
これまでも紹介していますが
そちらは華やかなもの。
今年は、すっきり粋で小ぶりな
らくがんの紫陽花です。
わが家の庭に咲いている紫陽花も
ちょうどいまが見ごろ。
春まだ寒いころから小さな芽を出し
桜咲くころに葉を広げはじめ
順調につぼみをつけてくれました。
ところが、いつもなら
ぽんぽんと手まりほどの大きさに育つのに
今年はなぜか小ぶり。
いつもより肥料を少し多めにあげたはずなのに……。
気候の影響と思いたい一方で
こまめに手をかけていなかった後ろめたさも手伝って
草とりにはげむ水無月の最終日となりました。
【薄藤色】
|
|
淡い青みの紫である藤色を、さらに淡くしたのが薄
藤色です。花の色としては平安時代から見られま すが、色名としては江戸時代からとされています。 似た色に薄色(うすいろ)と半色(はしたいろ)が あります。その違いは、薄色はやや灰みがかり、半 色は薄色よりやや濃く赤みがかっているところです。 |