たちばなのかさね − 橘のかさね


みかんのような橘の実を表す、かさねの色目


このところの気温差のせいか
夏カゼをひいてしまいました。

せきと、微熱で、
めずらしく食欲もなく
ふだんなら軽くたいらげてしまうお菓子も
半分ずつ、しおらしくいただいています。

といっても、この「日向葵(ひまわり)」も
ちゃんといただいているわけですが。

さっぱりした味を求めているせいか
この色から思い浮かべるのは
やっぱり、みかん。

わらしべ長者にでてくる人のように
みかんで、のどの渇きを潤したくなってきます。

ひまわりの花が元気な空気をくれると
わかってはいても、
みかんが消化に悪いとわかっていても
今は、みかんの心境なのでした。



【橘】
 
コウジミカンの古名である橘。その実を表した、濃朽
葉と黄による、かさねの色目です。似た色目に「花橘」
もあり、こちらは朽葉と青(緑)のかさね。花橘を身に
つけるのは、花の咲く前の五月。不思議なのは、この
橘の実は秋なのに、夏の色目になっていることです。
季節の移ろいが、今より早かったということでしょうか。





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