ふじばかまいろ − 藤袴色
秋の七草にあたる淡い紫
仙台では、ちょうど七夕まつりの中日。
ほかの地域より、ひと月遅れの八月七日が
仙台にとって七夕になります。
街なかはもとより
いくつか駅を隔てたところでも
織姫の織糸をあらわした吹き流しをさげた竹飾りが
あちらこちらで見受けられます。
和菓子にも、七夕らしいものがいろいろ。
そのひとつ「願いの糸」です。
織姫が機を織るときに欠かせない糸巻にちなんだもの。
一年に一度、恋い慕う人に出会えるように
思いをこめた銘にも、趣があります。
例年はひと雨くることが多いのですが
今年はその心配もなく
盛夏そのものの陽射しにあふれています。
それでも暦のうえでは、もう立秋。
七夕のお菓子も
初秋に咲く藤袴の花の色となりました。
【藤袴色】
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淡く紅がかった、白にちかい紫色。『源氏物語』
にも花の名が登場しますが、かさねの色目にある 紫を重ねた「藤袴」は、平安時代より後に生まれ たものとされています。紫系も、初夏の色、秋の 色、季節によってわずかに異なってきます。 |