ももいろ − 桃色
すこやかな成長を祝う花の色
その名も色も、
どうにも幼く感じられ、
おもはゆい思いがしてしまうのは、
もも組だったせいでしょうか。
年少から早く抜けたくて
心待ちにしていた日が思い出されます。
ですが、この桃の花、
古代中国から渡ってきたもので、
けがれを祓い、子どもの成長を願うと同時に、
不老不死の故事まであるといいます。
そういえば、
桃の花咲く里に、
理想郷をみた話もありました。
野辺が桃色に染まるのは、
たしかに、桃源郷のおもむき。
きんとん仕立ての「咲き分け」は
そこに開いた、花桃のようでもあります。
【桃色】
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まさに桃の花の色。赤系には、紅色、紫がかった紅梅
色、黄みがかった朱色がありますが、桃色は薄い紅色 で、淡紅の退紅と似た色調。さくら色より、わずかに 濃いめになります。かさねの色目にも「桃」があり、 淡紅、白、萌黄の三重がさねは、菱餅さながらの色あ わせです。 |