さくらいろ − 桜色


ほんのり清楚な淡紅


やっぱり春はうれしくて
寒さがやわらいだ日には
ついつい出かけたくなってきます。

重いコートや濃い色をはずし
なにを着ようかと迷いながらも
ちょっとうきうき。

庭先のあたたかい陽射しを見ては
てくてく歩こうか
自転車で風を感じようかと
気分がはずんできます。

そんなときに出会った、春色の「お花見団子」。
桜色、萌黄色、菜の花色、
のせられた餡の色は、桜鼠。
ふわっととけていきそうな淡い色たち。

晴れわたった空を見上げながら
いただきたくなります。
なんでもない小さなことが、うれしい春。

まだまだそれどころではない方の心にも
ひらり、そっと、桜色が届きますように。



【桜色】
 
白にちかい淡紅。このお菓子では、いちばん手前の団子
の色になります。淡い色をかさねた襲(かさね)の色目も、
桜にちなんだ襲の色目も数々ありますが、等しい色あい
が見つからず、桜色での紹介になりました。ちなみに桜
の花色は、品種によって色あいが異なります。このお菓
子は、白みがかった山桜の色あいにちかい気がします。





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