ねこやなぎいろ − 猫柳色


ふわふわ銀糸に開く花色


少し自分のペースを
見失っていたようです。
浮足立つというか、息が浅いというか。

お菓子を見てまわることが少なくなると
とたんに季節を感じることが薄らいでしまうのは
食いしんぼう以外のなにものでもありませんが。

もしかしたら
自分にとっていちばん大切なものほど
見逃しがちなのかもしれません。
身近にあるもの、ないもの。
ありそうで、ないものが
実はいちばん大事のような気がします。

少しばかり重くなった心と体を
もっと軽やかに遊ばせられればと思っていたところ
見つけた「蝶々」です。

お菓子にも、野にも
蝶々の舞う季節になりました。
ひらひらと花たちの間を舞うように
羽を広げていきたいと思うこの頃です。



【猫柳色】
 
ねこやなぎの花穂の色。春まだ浅い頃に枝先につけ
る猫の毛のような銀鼠色ではなく、淡い黄色の花が
開いたときの色が、ねこやなぎ色に近い気がします。
春の季語で、二月頃から見られる、ねこやなぎ。少々
時季は異なりますが、おなじ春の色として挙げました。





TopBlogMailLink
Copyright (C) 2009 Miki Otani. All Rights Reserved.