ねこやなぎいろ − 猫柳色
ふわふわ銀糸に開く花色
少し自分のペースを
見失っていたようです。
浮足立つというか、息が浅いというか。
お菓子を見てまわることが少なくなると
とたんに季節を感じることが薄らいでしまうのは
食いしんぼう以外のなにものでもありませんが。
もしかしたら
自分にとっていちばん大切なものほど
見逃しがちなのかもしれません。
身近にあるもの、ないもの。
ありそうで、ないものが
実はいちばん大事のような気がします。
少しばかり重くなった心と体を
もっと軽やかに遊ばせられればと思っていたところ
見つけた「蝶々」です。
お菓子にも、野にも
蝶々の舞う季節になりました。
ひらひらと花たちの間を舞うように
羽を広げていきたいと思うこの頃です。
【猫柳色】
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ねこやなぎの花穂の色。春まだ浅い頃に枝先につけ
る猫の毛のような銀鼠色ではなく、淡い黄色の花が 開いたときの色が、ねこやなぎ色に近い気がします。 春の季語で、二月頃から見られる、ねこやなぎ。少々 時季は異なりますが、おなじ春の色として挙げました。 |