すずめいろ − 雀色


すずめの頭のような赤茶色


仙台青葉まつりは
ふしぎと雨降りになることが多いのですが
今年も本まつりの5月17日が雨になりました。

前日の宵まつりでは
日中から“すずめ踊り”の団体が
通行止めになった定禅寺通りを
ちゅんちゅんと跳ねるように流し踊り。
子どもから大人まで、はっぴ姿でそろえた衣装を
見ているだけで心もはずんできます。

なぜ、すずめ踊りなのかといえば
伊達家の家紋が“竹に雀”であったことと
踊る姿も餌をついばむ雀に似ていたからと言われています。

お菓子も、この時期だけの「すずめ餅」。
口ばしにあたる濃いめの色が、雀色になります。

そういえば、広瀬川沿いに
にぎやかな雀の声が響いていたのが、ついこの間。
“雀の巣”に“雀の子”といえば、四月の季語。
茶色は秋の色と思いがちですが
雀の色ということで、この時期に紹介しました。



【雀色】
 
やや明るめの赤茶色。雀の頭のような赤茶色と
する説と、羽のように灰みがかった茶褐色とする
説があります。色名は江戸時代からとされ、『東海
道中膝栗毛』では夕暮れのたそがれどきのことが
「雀色時(すずめいろどき)」と表現されています。





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