むらさきのうすよう − 紫の薄様


紫より白へいたるかさね色


すずめ踊りもにぎやかな
青葉まつりが終わったかと思えば
5月最終の週末は、心静かに杜の都大茶会。
街なかにある勾当台公園に
13もの流派が設けたお茶席で
お茶とお菓子を味わえます。

その開催日となった昨日、今日は
あいにくの雨となりましたが
多くの方々が出かけられた様子。
こちらは気分だけでもと、おうちで薄茶。
ひとときお茶を楽しみました。

お菓子は雨にぬれたように輝く
「あじさい」です。
歳月はほんとうに過ぎゆくのが早く
先日、東北道で山藤を見かけたばかりなのに
お菓子には、あじさい、花菖蒲と
紫の花をかたどったお菓子が多くなってきました。

そうなると、そろそろ梅雨入り。
しっとりと肌にやさしい季節の訪れです。



【紫の薄様】
 
紫から、淡紫、より淡紫、白、白へと5色の濃淡でみせる
かさねの色目です。平安時代には、春や、季節を先取りし
て冬に身につけられたといいます。このお菓子は、かさね
ではなく、白餡の上に紫の濃淡がちりばめられた状態で
すが、色名からイメージしていただければと紹介しました。





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